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虫歯はうつる?虫歯がうつる条件と予防策を解説 | 歯医者さんのお役立ちコラム
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虫歯はうつる?虫歯がうつる条件と予防策を解説

「虫歯はうつる?」
「口腔内の菌が人から人へ移動するタイミングとは?」
「そもそも虫歯にならないためにはどうすればいい?」
ビジネスマンであれば見た目の清潔さは非常に重要。
くわえて、歯は健康寿命を支えているともいわれており、自己投資としてはコスパが高いともいえるでしょう。
そこで本記事では、虫歯や口腔内の菌の感染について、詳しく解説していきます。
虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れを治したいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

虫歯はうつる?

虫歯は、ミュータンス菌という細菌によって引き起こされる病態です。
この菌は唾液中に生息しており、うつる可能性があります。
虫歯のある人の口内から放出された菌が、他者の口内に移り、適した環境で増殖することで虫歯を発生させることがあるのです。
ただし、通常大人の口腔内にはミュータンス菌は存在しているので、風邪のようにキスなどですぐさま虫歯になるというわけではありません。
とはいえ、良好な口内環境を保つことが、虫歯の予防には重要となります。

 

関連記事:虫歯の初期症状と症状が現れたときの適切な対処法について

口腔内の細菌叢

口腔内は多様な細菌で構成される微生物群集、すなわち細菌叢の生息地です。
ミュータンス菌などの虫歯の原因となる菌だけでなく、善玉菌と呼ばれる健康を保つのに役立つ菌も共存しています。
これらの善玉菌は、口腔環境のバランスを整えたり、悪玉菌の増殖を抑えるのに重要な役割を担っています。
バランスの良い食生活と適切なオーラルケアによって、健康な細菌叢を保つことが大切です。

 

関連記事:虫歯になりにくい食べ物や飲み物とは?予防方法も紹介

虫歯がうつるタイミング

次に、虫歯がうつる原因、口腔内の菌が人から人へ移動するタイミングを解説していきます。
基本的には、以下の3つがほとんどです。

  • キス
  • 食器類の共有
  • 飛沫

それぞれ見ていきましょう。

キス

キスは感情表現のひとつですが、同時に唾液の交換も行われてしまいます。
この行為を通して、口腔内に生息する細菌が人から人へと移動する機会が生まれるわけです。
とくに、フレンチキスのような深いキスでは、豊富な細菌が含まれる唾液がより多く交換されるため、細菌の移動が顕著になります。
キスをする際には口腔衛生をしっかりと保つことが、お互いの健康を守る重要なポイントになるでしょう。

食器類の共有

食事の際に使用する食器やカトラリーの共有は、一見無害に思える行為ですが、口腔内の菌を他人と交換する一因となります。
スプーンやフォークなどを共用することで、使った人の唾液に含まれる細菌が次に使う人にうつります。
これにより、虫歯の原因菌が伝播するリスクがあるので、個々人でそれぞれの食器を使用しましょう。
安全な食事を心がけ、口腔衛生に留意して健康を守ってください。

飛沫

飛沫感染は、咳やくしゃみ、または話す際に発生する小さな水滴を介して、口腔内の細菌が他人に伝播する経路です。
これらの飛沫は、とくに近距離での対面コミュニケーション中に周囲の空気中に放出されるため、細菌が人から人へと移動しやすくなります。
公共の場では飛沫の拡散を抑えるためにマスクの着用や咳エチケットが非常に重要で、これにより口腔内由来の細菌の広がりを制限できます。

 

関連記事:【習慣・食生活別】虫歯の予防方法

虫歯は赤ちゃん・子どもにもうつる?

赤ちゃんや子どもは免疫体系が未熟なため、大人からの細菌感染にとくに注意が必要です。
遅かれ早かれ感染しますが、タイミングは遅い方が良いでしょう。
噛み与え、つまり親が一度口にした食べ物を子どもに与える行為は、虫歯菌を含む多くの細菌を直接移すリスクがあるので避けてください。
また、箸やスプーンなどの食器は個別に使用しましょう。
これによって、口腔内の菌が親から子に移るのを効果的に防ぐことができます。
常に清潔な食器を使用し、愛するお子様の健康を守りましょう。

 

関連記事:虫歯予防におすすめの歯磨き粉50選【2024年】

虫歯にならないために

虫歯を予防するためには、毎日の適切な口腔ケアが非常に大切です。
歯磨きは少なくとも1日に2回、必要であればフロスやデンタルリンスも使い、隅々まで丁寧にお手入れしましょう。
また、唾液による自然の洗浄作用を維持するために、水分をこまめに取って口の乾燥を防ぎましょう。
さらに、定期的な歯科健診を受けることで初期の虫歯を発見し、早期治療につなげることができるので、歯科医院への定期訪問を心掛けてください。

 

関連記事:歯医者の選び方とコツとは?注意すべきポイントもチェック

虫歯はうつる可能性もある

虫歯は、虫歯菌と呼ばれるミュータンス菌を介して感染する可能性があります。
親密なスキンシップや食器の共有などを通じて、これらの菌は人から人へと移ることがあります。
とくに家族間での移動が一般的なため、個人の口腔ケアはもちろん、他者との直接的な接触を通じての細菌のやり取りにも気をつけましょう。

コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

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