虫歯治療における麻酔の役割と使用後の注意点を解説
虫歯治療では、治療中と治療後の痛みを和らげるために麻酔をするケースがあります。
麻酔は、虫歯の進行段階に合わせて痛みが生じないように処置を行うため、患者は安心して治療を受けることができます。
本記事では、虫歯治療で行う麻酔について、麻酔の種類、使用後の注意点を解説します。
虫歯治療における麻酔の役割
虫歯治療で歯を削る必要がある場合は、痛みを緩和するために麻酔をします。
麻酔をすることで患者の痛みを和らげてカラダへの負担を無くすことができます。
治療中
虫歯治療では、虫歯菌が進行している部分まで歯を削ります。
歯を削る際の痛みを緩和するために麻酔を行います。
炎症がひどく麻酔が効かない場合は、抗生物質などを処方して、炎症が落ち着いてから、または後日治療を行います。
治療後
虫歯治療の後は、まだ治療の痛みが残っていますが、麻酔は2〜3時間程度効いているのでしばらくは直接痛みを感じることはありません。
麻酔が切れた後にもし痛みが出てきた場合は、痛み止めの薬が処方されているので安心です。
虫歯治療で麻酔が使われるケース
虫歯治療で麻酔が使われるのは進行段階によって異なります。
①象牙質まで達するC2レベル
虫歯が初期症状からC2レベルに達すると、冷たいものがしみて痛みを感じている状態です。
この段階では、歯に局所麻酔をして歯を削ります。
削った後の歯に詰め物をして処置を行います。
関連記事:C2の虫歯とは?主な特徴や治療方法を解説
②神経に達するC3レベル
虫歯菌が歯髄まで進行したC3レベルに達している場合は、ズキズキした強い痛みが伴います。
この段階では、局所麻酔をして神経の治療を行います。
炎症が酷く痛みが強い場合は、鎮痛剤を処方してから治療をします。
③歯根まで侵されたC4レベル
虫歯菌は歯の根まで進行したC4レベルに達している場合は、ほぼ歯の根っこが破壊されて神経が死んでいる状態であるため、抜歯のリスクが高くなります。
抜歯をする場合は、局所麻酔をして治療を行います。
虫歯治療において麻酔をしないほうがよいケース
虫歯治療の症状が、C0(初期レベル)の場合は、歯を削る必要がなくフッ素の塗布などで治療で終わります。
C1(エナメル質に達するレベル)の場合は、小さな穴が開いていますが、まだ痛みはなく、虫歯の部分を削ってレジンの詰め物をするだけで治療が済みます。
いずれも、虫歯の初期段階であるため、麻酔をしないで治療ができます。
虫歯治療で使用される麻酔
虫歯治療で一般的に行う麻酔の方法は、「表面麻酔」と「局所麻酔」です。
表面麻酔
表面麻酔は、歯茎の表面に麻酔薬を塗布する方法です。
口内にコットンを被せて唾液で麻酔薬が喉まで流れないように処置してから麻酔をします。
針が差し込むときの痛みが苦手な人は、安心して治療を受けることができます。
小児歯科の治療では、大人よりも注射が苦手で怖がるケースが多いので、注射針を使用しない表面麻酔が多く使用されています。
局所麻酔
局所麻酔は、虫歯を治療する部分に麻酔をする方法です。
一般的に良く使用される麻酔の方法で歯茎に注射で薬液を注入して神経を麻痺させてから治療を始めます。
また出血を抑える効果があるため、歯科医が虫歯治療をしやすいこともあります。
虫歯治療で麻酔を使用した場合の注意点
虫歯治療で麻酔をした後は、2時間程度食べものを口にしないように注意しましょう。
麻酔が効いている間に食事をすると、舌や頬の裏を噛んでしまうこともあります。
また、熱さに鈍感になっているため、やけどの心配もあります。
もし、治療後にお腹がすくようであれば、治療時間に合わせて食事を済ませてから治療に備えると良いでしょう。
また、麻酔が切れた後の痛みを防ぐために、虫歯治療後に麻酔が切れる前に痛み止めを飲んでおくと安心です。
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虫歯治療の麻酔は歯科医に相談できます
虫歯治療では、歯の症状が進行している場合は、痛みを生じるため麻酔をします。
もし、麻酔について不安がある方は、安心して治療を受けられるように歯科医に相談して説明を受けてから始めましょう。
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