歯がしみる原因とは?考えられる3つの原因と対処法

「歯がしみるのはなぜ? 原因は?」
「歯がしみる際の治療法を原因別に知りたい」
「治療した歯がしみる場合はどうすればいい?」
歯の病気は全身疾患とも密接な関係があるため、異常が見られた際は早期対応が必要です。
そこで本記事では、なかでも歯がしみるケースについて、詳しく解説していきます。
虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れを治したいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
歯がしみるのはなぜ?

歯がしみるのは、エナメル質の内部にある象牙質がむき出しになっているためです。
象牙質は歯の内部で主要な組織であり、エナメル質の保護を担っています。
しかし、象牙質には無数の微小な穴があり、この穴が刺激物質や温度変化に敏感です。
たとえば、冷たい飲み物や甘いものを摂ると、象牙質に存在する穴から刺激が神経に伝わり、しみる痛みを感じます。
適切な歯磨きや予防処置を行うことで、象牙質を保護できます。
また、歯科での診察を受けることで、しみる原因を特定し、対策を立てることも重要です。
【歯がしみる原因】①虫歯
虫歯は、歯の表面にできる穴や傷です。
主な原因は、口腔内に存在する細菌が食べかすや砂糖を分解し、酸を生成すること。この酸がエナメル質を溶かし、穴ができます。
特徴
虫歯は早期に発見して治療しなければ、深部に進行して神経にも影響を及ぼすことがあります。
予防策としては、適切な歯磨きやフッ素の使用、食事の管理が重要です。
また、定期的な歯科検診と早期治療も必要です。
治療法
虫歯の治療法には、主に2つの方法があります。
虫歯の進行が軽度な場合に行われるのが「詰め物」です。
虫歯を除去し、詰め物で歯を修復します。
もう片方は、虫歯が進行し神経に影響を及ぼしている場合に行われる「根管治療」です。
歯の神経を取り除き、感染を治療します。
根管治療後は、被せ物が行われることもあります。
しかし、虫歯は進行具合によって治療方法が異なる場合もあるため、歯医医師の診断と適切な治療計画が重要です。
関連記事:虫歯の初期症状と症状が現れたときの適切な対処法について
【歯がしみる原因】②歯周病
歯周病は、歯とその周囲の組織に起こる慢性的な炎症です。
歯垢や歯石の蓄積により歯肉が腫れ、出血する症状が現れます。
正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。
特徴
歯周病は進行すると歯肉が退縮し、歯が不安定になったり、骨が破壊されたりすることもあります。
さらに、歯周病は全身への影響もあり、心臓病や糖尿病などのリスクも増加させる可能性があるため、注意が必要です。
歯周病は、実は侮れない病気。
適切な歯磨きやフロス・歯間ブラシの使用、定期的な歯科検診が必要です。
治療法
歯周病の治療法は、病状の進行具合により異なります。
軽度な場合は、歯のクリーニングや歯石の除去が行われます。
中等度以上の場合には、根面洗浄や歯肉切開手術が必要となることも。
進行した場合には、歯茎や骨の再生を促す手術や植牙なども行われます。
また、日常の良好な口腔衛生習慣と定期的な歯科検診が重要です。
歯周病は進行すると歯を失う可能性もあるため、早期の治療と予防を心がけましょう。
関連記事:歯周病の症状とは?原因や治療方法、セルフチェックも紹介!
関連記事:虫歯と歯周病の違いとは?予防方法も紹介
【歯がしみる原因】③知覚過敏
知覚過敏は、歯が刺激に過敏に反応する状態です。
冷たい飲み物や温かい食べ物、甘いもの、また歯の触れ方などによって痛みやしみる感覚が生じます。
歯のエナメル質が削れることや歯ぐきの退縮が原因とされています。
知覚過敏の主な原因とは
知覚過敏の主な原因には、歯の表面を覆うエナメル質が薄くなることで象牙質が露出し、外部からの刺激が神経へ伝わりやすくなる状態が挙げられます。
また、強すぎるブラッシングや噛み合わせの乱れ、酸性の飲食物の習慣など、日常生活に潜む要因も少なくありません。
さらに、歯ぎしりによって歯に大きな負担がかかるとエナメル質が摩耗し、しみやすい環境が進行しやすくなります。
このように複数の要因が重なり合うため、自分の生活習慣を見直す姿勢が改善の第一歩になるでしょう。
特徴
知覚過敏という言葉は聞いたことがある方も多いでしょうが、医師による診断が必要なほど重大な状態です。
治療法や対策は個人によって異なりますが、特別な歯磨き粉やフッ素処理、セラミック被せ物などが使用されることもあります。
詳しくは後述していきます。
予防と適切な治療で、知覚過敏の症状を軽減していきましょう。
知覚過敏かどうかセルフチェックする目安
知覚過敏かどうかを判断するには、まず「冷たいものだけで歯がしみるのか」「ブラッシング時に特定の歯だけが痛むのか」など、症状が出るタイミングを確認することが大切です。
虫歯の場合は持続的に痛みが続く傾向がありますが、知覚過敏では刺激がなくなると痛みがすぐに引くケースが多いでしょう。
また、甘い物や風に当たったときに鋭くしみる場合も特徴としてよく見られます。
こうした傾向が複数当てはまる場合、知覚過敏の可能性が高まるため、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。
治療法
知覚過敏の治療法は、個人の症状と原因によって異なります。
一般的な治療法は、特殊な歯磨き粉やフッ素処理、セラミック被せ物の使用などです。
歯磨き粉はエナメル質を強化し、感度を軽減する成分を含んでいます。
フッ素処理は歯の表面を強化し、痛みを軽減する効果があります。
一方、セラミック被せ物は歯の神経に直接刺激を伝えるのを防ぎ、感度を軽減するのが最大の役割。
ただし、治療法は個人によって異なるため、自分に最適な治療法を見つけるためには歯科医師の指導が必要です。
治療した歯がしみる場合
治療後に歯がしみる原因はさまざまです。
一般的には、治療してすぐの場合は神経が過敏になっていることが多いです。
しばらくの間、経過を見たり、気になるようであれば鎮静剤を使用することもできます。
しかし、違和感が長期間続く場合は、歯科医院に早めに相談することが重要です。
というのも、しみる原因は神経だけでなく、ほかの要素(歯のクラックや感染、歯ぎしりなど)も関与している可能性があるからです。
歯科医師は適切な診断を行い、適切な治療法を提案してくれます。
関連記事:歯医者の選び方とコツとは?注意すべきポイントもチェック
自分でできる「歯がしみる」予防とセルフケア
歯がしみる症状を予防するためには、日々の生活習慣を丁寧に見直すことが欠かせません。
特に、強すぎるブラッシングや食生活の偏り、睡眠中の歯ぎしりなどはエナメル質を傷つけ、知覚過敏を引き起こしやすくなります。
さらに、酸の強い飲食物を頻繁に摂る習慣は歯の表面を溶かすリスクがあるため注意したいところです。
これらを意識することで症状悪化を防ぎやすくなりますので、次の見出しで詳しく解説します。
歯みがきの仕方と歯磨き粉の選び方
歯がしみる原因には、歯磨きの仕方が大きく関わることがあります。
強い力でゴシゴシ磨いてしまうとエナメル質が徐々にすり減り、象牙質が露出して刺激が伝わりやすくなるため注意が必要です。
歯ブラシは柔らかめを選び、小刻みに優しく動かすよう意識すると負担を軽減できます。
また、知覚過敏用の歯磨き粉には神経への刺激を和らげる成分が含まれているため、日常的に使用することで痛みを軽減しやすくなります。
正しい磨き方と適切なアイテム選びを心がけることで、毎日のケアがより効果的に働くでしょう。
食生活や歯ぎしりなど生活習慣を見直す
生活習慣は知覚過敏の発症に深く関係しており、改善すると予防効果が期待できます。
酸性の飲み物を頻繁に摂取する習慣があるとエナメル質が溶けやすくなるため、水で口をゆすぐなど負担を減らす工夫が必要でしょう。
また、就寝中の歯ぎしりや食いしばりは歯に大きな力をかけ、摩耗を進めてしまいます。
そのため、症状が続く場合はマウスピースの使用を検討すると安心です。
こうした生活習慣の見直しを積み重ねることで、歯にかかる負担を抑え、しみる症状の悪化を防ぎやすくなります。
歯がしみるときに歯医者へ行くタイミング
歯がしみる症状が続くときは、原因を正確に把握するために適切なタイミングで歯科医院を受診することが重要です。
特に、痛みが繰り返し起こる場合や日常生活に支障が出るほどしみる状態が続くと、虫歯や歯周病が進行している可能性も考えられます。
さらに、市販の歯磨き粉を使用しても症状が改善しないときは、早めの診察が安心につながるでしょう。
悪化を防ぐ意味でも、次の見出しで紹介する「受診すべきサイン」を参考にされると判断しやすくなります。
すぐに受診したほうがよい危険なサイン
冷たいものだけでなく温かい飲食物でも強くしみる場合は、知覚過敏ではなく虫歯の進行や神経の炎症が疑われるため早めの受診が必要になります。
また、刺激がない状況でも痛みが続く場合は、歯の内部で炎症が広がっている可能性が考えられます。
さらに、歯ぐきが腫れている、噛んだときに鋭い痛みを感じるといった症状は悪化のサインとなりやすいので注意したいところです。
これらの症状に心当たりがあるときは、自己判断で放置せず、できるだけ早めに歯科医院で診断を受けることが望ましいでしょう。
様子を見てもよいケースとセルフケアの限界
軽度の知覚過敏であれば、一時的に症状が出てもセルフケアで改善するケースが見られます。
例えば、知覚過敏用の歯磨き粉を継続的に使用したり、ブラッシング圧を調整したりすることで痛みが和らぐことがあるでしょう。
しかし、数週間続けても症状が変わらない場合や、刺激がないのにしみるようになった場合は注意が必要です。
そのまま放置すると原因がさらに進行し、治療が複雑になる恐れがあります。
セルフケアには限界があるため、違和感が続くときは早めに専門の診断を受ける姿勢が大切です。
歯がしみる原因は主に3つ

今回は、歯がしみる原因について解説してきました。
歯がしみる主な原因は虫歯、歯周病、知覚過敏の3つです。
歯の表面が酸や細菌によって侵されることで虫歯が起こり、この侵食が神経に達すると、痛みやしみる感覚が現れ、次に歯茎周辺の炎症によって歯周病が引き起こされます。
歯周ポケットの深さが増し、神経に近づくと歯への刺激によってしみることもあります。
最後に、歯の表面を覆っているエナメル質や象牙質が剥がれたり、エナメル質が薄くなったりすることで知覚過敏が起こります。
冷たい、熱い、甘い、酸っぱい飲食物に触れた際に歯がしみる場合、歯科医師に相談するようにしてください。
世航会デンタルオフィスでは、虫歯治療から予防歯科、歯周病治療まで、幅広い歯科治療を提供しています。受診の際はカウンセリングもしっかりと実施しているため、歯のことでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
コラム監修者
資格
- 医療法人社団世航会 理事長・歯学博士
- ICOI 国際インプラント学会 指導医
- UCLAインプラントアソシエーション理事
- JAID 常任理事
- 日本顎咬合学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会所属
- 日本補綴歯科学会所属
- 日本歯科医師会 会員
- 東京都歯科医師会 会員
- 厚生労働省認定研修医指導医
略歴
- 1997年 明海大学 歯学部入学
- 2003年 同大学 卒業
- 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
- 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
- 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
- 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
- 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
- 2008年 医療法人社団世航会 設立
- 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
- 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
- 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
- 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
- 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系 入学
- 2025年 同大学院 修了 医学博士取得
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