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歯周病の予防にいい食べ物、飲み物とは?歯周病を悪化させる食品も紹介! | 歯医者さんのお役立ちコラム
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歯周病の予防にいい食べ物、飲み物とは?歯周病を悪化させる食品も紹介!

歯茎の健康を考えて良い食べ物・飲み物を選びましょう。

歯周病予防には、食生活の改善や生活習慣の見直しが大切です。

歯の治療で不快な状態にならないように、普段からセルフケアを心がけましょう。
本記事では、歯周病の予防に良い食べ物や飲み物について紹介します。

また、歯周病にならないように、食事の他に気を付けたいポイントを解説します。

歯周病とは

歯周病は、プラーク(歯垢)の中に含まれる細菌によって歯ぐきが炎症し、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。
通常ピンク色の歯茎は、歯周病になると赤く腫れて痛みが出ます。

症状が悪化すると頭痛や発熱を伴うこともあり、触った感じがブヨブヨとして口臭がきつくなるのが特徴です。

歯周病の初期段階の「歯肉炎」であれば、症状は軽度なのでセルフケアで治せるケースもあります。

ただし、初期症状では自覚できない場合も多く、そのまま放置しておくと症状が進行して歯周病になります。

歯周病と歯肉炎の違い

歯周病と歯肉炎の違いは、歯茎の病気の進行レベルの違いです。
歯肉炎は、細菌の繁殖が歯茎の中で起こり、症状が進行すると歯を支えている骨まで細菌が侵入して歯周病になります。

つまり、歯肉炎は軽度の歯周病であるということです。

症状は、歯肉炎は歯茎の炎症が起こり、歯周病になると、歯の根元から劣化してくるため、歯がグラグラしてきたり、口臭がひどくなったりします。

治療法については、歯肉炎の場合は、セルフケアで改善することもできますが、歯周病に進行した場合は、歯科医で治療が必要になります。
まずは、基本治療として歯垢や歯石の除去を行い、症状が悪い場合は、歯の汚れの徹底清掃、歯の土台や歯の形成など、外科治療を行います。

歯周病と歯肉炎の違い
症状 原因 治療法
歯肉炎 歯茎が痛い 歯垢(プラーク)の蓄積 セルフケア
歯茎が赤く腫れる 歯垢中の歯周病菌の繁殖 歯磨き
歯茎がブヨブヨする ※悪化すると歯周病になりやすい 歯垢(プラーク)の除去
口臭がある
歯周病 歯茎が激しく痛い 歯垢(プラーク)の蓄積 歯垢(プラーク)の除去
歯茎が赤く腫れる 歯垢中の歯周病菌の繁殖 外科治療:

・ フラップ手術

・歯周組織再生療法

・歯周形成手術

歯がグラグラする ※歯肉炎が悪化すると歯周病になりやすい
口臭がきつくなる
頭痛がする
発熱する

関連記事:歯肉炎と歯周病の違いは?症状や原因、進行レベルについても紹介!

歯周病の予防効果が期待される食べ物、飲み物とは

歯周病予防のひとつは、食生活を見直すことです。

歯の健康を守るために、良い食べ物・飲み物について確認しましょう。

食物繊維が豊富な野菜

食物繊維が豊富な野菜を食べて、唾液の分泌を増やしましょう。

唾液は抗菌作用があるため歯周病予防に効果的です。

柔らかい食べ物ばかり好んで食べていると、唾液の分泌が減って歯のダメージだけでなく消化機能も低下するため、噛み応えのある野菜がおすすめです。

  • キノコ類
  • にんじん’
  • 大根
  • ごぼう
  • レタス
  • 小松菜
  • キャベツ
  • じゃがいも
  • 豆類

免疫力が高くなる果物

ビタミン類を多く含む果物は、免疫力を高め、歯周病予防になる抵抗力を付けることができます

りんごは、ビタミンC、カリウム、食物繊維、ポリフェノールが豊富に含まれています。

キウイフルーツにはビタミンC、カリウム、食物繊維などが多く含まれています。
柿は、ビタミンC、カロテン、タンニン、カリウムを含み、 カロテンには強い抗酸化作用があるため、さらに免疫力が高くなります。

  • みかん
  • イチゴ
  • キウイフルーツ
  • レモン

質の良い脂を含む食品

歯の健康や身体機能の低下を防ぐために、質も良い脂を食事に摂り入れましょう。
脂は、体を作るために必要な栄養素です。

必要な量と品質を選んで健康的な献立を作りましょう。
脂の摂りすぎは、高血圧のリスクが高くなるため、悪玉コレステロールを減らす質の良い脂が適切です。

同じ脂でも、マーガリン、ラード、ココナッツ油、ベーコン、アイスクリーム、洋菓子などは、悪玉コレステロールを増やすため、なるべく控えるようにしましょう。

  • ナッツ類
  • ゴマ
  • 魚介類(ドコサヘキサエン酸・DHA/エンコサペンタエン酸・EPA)
  • リノール酸:フラワー油、コーン油、大豆油、グレープシードオイル
  • α‐リノレン酸:なたね油、大豆油、魚類、大豆・大豆製品
  • オレイン酸:オリーブオイル、べに花油、なたね油

炎症を抑える食品

歯周病による歯茎の腫れや痛みを抑えるために、抗炎症の作用がある食べ物を摂るようにしましょう。

歯周病の初期症状は、歯茎の炎症から始まります。

炎症を抑えて症状を和らげることができるので、歯の痛みが緩和して食事が摂りやすくなります。

ネギに含まれているアリシンは、風邪に効果的な殺菌作用と炎症を止める働きがあります。

ニラに含まれているビタミンEは、強力な抗酸化作用があり、にんにくは、抗がん作用、胃腸や心臓の働きも高める効果があります。

生の生姜に含まれるジンゲロールは、強い殺菌力があり、体の免疫力を高めて血行を促します。

  • ネギ
  • ニラ
  • にんにく
  • しょうが
  • パイナップル
  • ナッツ類

 

関連記事:【習慣・食生活別】虫歯の予防方法

歯周病を悪化させる食べ物、飲み物

歯周病の症状を悪化させないように、控えたい食べ物・飲み物について確認しましょう。

歯周病菌を増殖させる食べ物

歯周病菌が増えやすい食べ物や飲み物は控えましょう。

糖分を多く含み、ネバネバして歯に付きやすい食べ物は、歯周病になりやすいため注意が必要です。
キャラメルや飴、お菓子類を食べた後は、念入りに歯磨きやうがいをするように心がけましょう。

糖分の多い炭酸飲料は飲みすぎに気を付けましょう。

  • 菓子パン
  • クッキー
  • チョコレート
  • 飴・キャラメル
  • 清涼飲料水

免疫力を下げる食べ物

加工食品は、栄養バランスが悪く免疫を下げる原因となりますので、できるだけ控えるようにしましょう。

脂肪、塩分、糖分を多く含むファーストフードは、食物繊維が少なく悪玉菌を増やす元になるため過剰摂取には注意が必要です。

糖質と脂質の摂りすぎは、歯周病を進行させる欠点があります。
また、簡易的なカップラーメンやレトルト食品を続けて食べると栄養が偏って低栄養のリスクが高くなります。

低栄養になると免疫力が低下し、歯周病発症のリスクも高くなります。

  • カップラーメン・インスタントラーメン
  • 冷凍食品
  • レトルト食品
  • ファーストフード
  • ポテトチップス

炎症を促しやすくなる食べ物

辛すぎ、熱すぎる食べ物、刺激の強い食べ物は、口内の炎症を悪化させるため、食事の温度を考えて食べるようにしましょう。

刺激の強さによっては歯茎を傷つけてしまう場合もありますので気を付けましょう。

  • 鍋物
  • アイスクリーム
  • かき氷
  • 辛いラーメン
  • 激辛スナック類

食事以外に気を付ける予防方法

歯周病予防で食事の他に気を付けたいポイントを確認しましょう。

歯磨きを丁寧に行う

普段の歯磨きの方法を見直して、ご自宅でのセルフケアは正しい方法で行いましょう。

プラーク(歯垢)が溜まりやすい歯周ポケットに歯ブラシの毛先をあてて丁寧に磨きます。

特に奥歯や歯の裏側は、食べ物が残って細菌が繁殖しやすいので、歯ブラシを小刻みに動かして口内を清潔にしましょう。

歯ブラシの形状や毛先の硬さは、歯の状態に合わせて選び、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使うと、歯のお手入れが簡単になります。
歯磨き粉については、殺菌作用のある物や出血を抑える作用のある物など、配合成分をチェックして適切な種類を選びましょう。
口臭予防や口内の細菌予防には、マウスウォッシュやうがい薬を歯磨きと併用して使うと効果的です。

歯磨きの方法については以下のポイントを抑えておきましょう。

  • 歯と歯肉の間の歯垢を歯ブラシでしっかり除去しましょう。
  • 毛先の位置や角度を考えて、適切な歯磨きアイテムを使いましょう
  • 歯ブラシの動かし方は小刻みに磨きましょう
  • 奥歯を磨くときのコツは、大きく開かず「い」の口で行うと磨きやすくなります
  • 歯肉が下がるとむし歯になりやすいので磨きすぎに注意しましょう

 

関連記事:虫歯予防におすすめの歯磨き粉50選【2024年】

生活習慣の見直し

歯周病は全身の病気と深く関係し、近年のさまざまな研究から、歯周病と生活習慣病が相互に悪い影響を与えていることがわかってきています。

  • 歯周病によって噛む機能が低下すると肥満になりやすい
  • 歯周病菌が血管に入ると血糖値をコントロールするインスリンの働きが悪くなり、糖尿病を悪化させる
  • 逆に肥満や糖尿病の人は歯周病を発症しやすく重症化しやすい

したがって、歯周病予防には、肥満や生活習慣病の改善が必要となり、食習慣、適度な運動、充分な睡眠時間、禁煙、ストレスを溜めないこと等が重要となっています。

運動の習慣については、まずは毎日、今より10分多く体を動かすことを心がけてみましょう。

睡眠時間については、時間の長さではなく質の高い眠りが大切です。規則正しく働くように体内時計をいったんリセットして、睡眠のリズムを整えましょう。

タバコの有害物質は、血流が悪くなるため歯周病になりやすく症状も悪化します。
喫煙すると血液量が減って歯茎に充分な酸素が行き届かないため、常にプラーク(歯垢)が溜まりやすく、歯茎の根元まで細菌が入って骨まで溶かすようになります。
喫煙の習慣がある場合は、歯の健康のために禁煙を心がけるようにしましょう。

定期歯科健診を受ける

歯周病予防には、セルフケアの他に歯科医の定期健診を受けることをおすすめします
定期健診のメリットは、歯周病や虫歯を早期発見できることや、歯垢や歯石を除去して清潔な歯を維持できることなど、自分でできない範囲のメンテナンスや診断ができることです。
また、診察に加えて、毎日のセルフケアについて正しい指導を受けることができます。

定期歯科検診に通うタイミングについては、3~4ヵ月に1回程度が目安になります。
虫歯や歯周病は、放置しておくと進行の早い病気であるため、悪化するリスクを考えると、
健診の回数は妥当だと言えるでしょう。

また、1度、歯周病の治療を受けた方は、もう少し頻度を重ねて、健診の回数を短くした方が再発防止になります。

 

関連記事:歯医者の定期検診に通う頻度は?メリットと費用を知ろう

歯周病予防に良い食べ物・飲み物を選んで歯の健康を保ちましょう

歯の健康は、生活習慣にも直結していて、規則正しい食生活が歯周病や虫歯予防に繋がります。歯に良い食べ物や飲み物を摂って、丈夫な歯を維持できるようにしましょう。
また、歯のケアは、正しい歯磨きの方法を実践して、定期的に歯科医の健診を受けておくと、歯の健康のために安心です。
自分で歯の健康管理を行うことで、歯周病予防や体の健康を保つことができるようになります。

 

 

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