虫歯になりやすい歯がある?主な9つの原因と対処法を解説

「虫歯になりやすい歯の特徴は?」
「そもそも虫歯になりやすい人の特徴は?」
「虫歯にならないための予防方法を知りたい」
歯の病気は全身疾患とも密接な関係があるため、異常が見られた際は早期対応が必要です。
そこで本記事では、虫歯になりやすい歯について、詳しく解説していきます。
虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れを治したいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
虫歯になる仕組み
虫歯は、口腔内に残った食べかすをエサにして増えた虫歯菌が酸を作り、その酸が歯のエナメル質を溶かすことで進行します。
特に、歯垢が長時間付着した状態では酸の作用が続き、歯の表面が弱くなっていきます。
歯磨き不足や糖分の多い食生活は虫歯菌の活動を活発にするため、日頃のケアが重要です。
虫歯になりやすい歯の特徴

まずは早速、虫歯になりやすい歯の特徴から解説していきます。
基本的には、以下の3つとされています。
- 奥歯側
- 上顎の前歯
- 子どもの歯
それぞれ見ていきましょう。
奥歯側
奥歯側は虫歯になりやすい歯の特徴のひとつです。
というのも、奥歯は歯ブラシの届きにくい場所であり、食べかすや歯垢が溜まりやすいからです。
また、奥歯は咀嚼による負担が大きく、歯ぎしりや歯への負担が増えることもあります。
そのため、奥歯側の歯磨きにはとくに注意が必要で、丁寧なブラッシングやデンタルフロスの使用を取り入れることが重要です。
上顎の前歯
上顎の前歯は虫歯になりやすい歯の特徴のひとつです。
というのも、前歯は噛む力が比較的少なく、食べかすが溜まりやすいためです。
また、上顎の前歯は唾液の当たりにくい位置にあり、自浄作用も弱いとされています。
さらに、前歯は外部からの刺激にも弱く、酸や糖分といった虫歯の原因物質に対しても敏感です。
これらの理由から、上顎の前歯の歯磨きやケアには十分な注意が必要です。
子どもの歯
子どもの歯は虫歯になりやすい特徴を持っています。
というのも、子どもの歯は乳歯であり、歯のエナメル質が薄く、虫歯菌に侵されやすいためです。
また、子どもは甘いお菓子やジュースを好む傾向があるため、糖分摂取が増え、虫歯のリスクが高まります。
さらに、子どもは歯磨きの技術や習慣が未熟なため、歯垢の除去が不十分になり、虫歯が進行しやすくなります。
そのため、子どもの歯のケアにはとくに注意が必要です。
ほかにも注意が必要な場所
ほかにも注意が必要な場所は、歯の根の象牙質の部分が露出した部分です。
というのも、象牙質はエナメル質よりも柔らかく、虫歯菌に攻撃されやすいためです。
また、歯の根は歯茎や歯肉の下にあるため、歯ブラシやフロスの届きにくい箇所でもあります。
そのため、十分な歯磨きや定期的な歯科検診が必要です。根の部分はとくに虫歯予防に留意する必要があります。
関連記事:虫歯を自分で確かめる方法は?歯医者を受診すべき理由についても
子どもの歯が虫歯になりやすい理由
子どもの歯が虫歯になりやすい理由はいくつかあります。
まず、生えて間もない歯は十分に硬くなっておらず、石灰化が完全に進むまでに生えてから2〜4年かかるからです。
そのため、虫歯菌に対して弱くなっています。
また、子どもは砂糖を含んだ飲料やお菓子を好む傾向があるため、糖分摂取が増え、虫歯のリスクが高まります。
虫歯予防のためには、定期的な歯磨きや糖分の制限が重要です。
関連記事:女性が”虫歯多い”のは本当?真相と虫歯の予防方法も紹介します
虫歯になりやすい人の特徴

ここからは、虫歯になりやすい人の特徴を見ていきましょう。
主な特徴は以下の9つです。
- 歯並びが悪い
- 遺伝で歯質が弱い
- 歯磨きが間違っている
- 食生活が偏っている
- 食口呼吸や口腔内の乾燥
- 唾液の分泌量が少ない
- だらだらと飲食する習慣
- 生活習慣やストレスの影響
- 過去の治療歴や詰め物の多さ
それぞれ解説していきます。
歯並びが悪い
歯並びが悪い人は、虫歯になりやすい傾向があります。
というのも、歯が重なったり、隙間ができたりすると、歯磨きが十分に行えず、プラーク(歯垢)がたまりやすくなるからです。
さらに、歯並びの悪さが噛み合わせの不均衡を引き起こすこともあり、歯にかかる負担が増え、虫歯のリスクが高まります。
定期的な歯科検診や適切な歯磨きケアが必要です。
遺伝で歯質が弱い
遺伝的要素は、虫歯になりやすい人の特徴のひとつです。
一部の人は、遺伝によって歯質が弱くなる傾向があります。
これは、歯のエナメル質や象牙質の形成や硬さに関連しています。
弱い歯質は、虫歯菌の攻撃に対して脆弱な状態となり、虫歯の発生を促す可能性が高くなるわけです。
遺伝的な要素にかかわらず、良好な口腔衛生や定期的な歯科検診は、虫歯予防のためにも重要です。
歯磨きが間違っている
歯磨きが間違っている人は、虫歯になりやすい傾向があります。
歯ブラシを正しい角度で使わず、歯の裏側や隙間を十分に磨けないため、プラーク(歯垢)が溜まりやすくなるでしょう。
また、磨き方が力強すぎたり、磨きすぎて歯のエナメル質を傷つける場合もあります。
適切な歯磨きの方法や歯磨き粉の選び方を学び、定期的な歯科検診とあわせて正しいケアを心がける必要があります。
食生活が偏っている
食生活が偏っている人は、虫歯になりやすい傾向があります。
とくに、砂糖や炭酸飲料の摂取が過剰な場合は注意が必要です。
これらの食べ物や飲み物は、口腔内の酸性環境を作り出し、虫歯菌の増殖を促進します。
また、食物の質や栄養バランスが欠けている場合は、歯や歯ぐきの健康にも影響を及ぼすことがあります。
バランスのとれた食事や糖分の摂りすぎに注意し、健康的な食生活を心がけましょう。
食口呼吸や口腔内の乾燥
口呼吸や口腔内の乾燥がある人も、虫歯になりやすい傾向があります。
口を開けている時間が長いと唾液が減り、自浄作用が弱くなるため、歯の表面に歯垢が残りやすくなってしまうためです。
また、唾液には酸を中和して歯を守る働きがあるため、乾燥した状態が続くと虫歯菌が活動しやすい環境が整います。
日頃から鼻呼吸を意識し、水分補給や保湿を行いながら、口腔内をうるおった状態に保つことが大切です。
さらに、就寝中のいびきや口の開きぐせに心当たりがある場合は、早めに歯科医院で相談し、原因を確認して適切なケア方法を教わるようにしましょう。
唾液の分泌量が少ない
唾液の分泌量が少ない人も、虫歯になりやすい人の特徴のひとつです。
唾液には、口の中を洗い流したり、酸性に傾いた環境を中和したりして歯を守る働きがあります。
しかし、ストレスや加齢、服用している薬の影響などで唾液が減ると、歯の表面に歯垢が残りやすくなり、虫歯菌が活動しやすい状態が続きます。
その結果、奥歯や上顎の前歯など虫歯になりやすい歯では、とくにむし歯の進行が早くなりやすいため注意が必要です。
口の渇きを自覚している場合は、水分補給を意識しながら、早めに歯科医院で相談して適切なケア方法を確認すると安心です。
だらだらと飲食する習慣
だらだらと飲食する習慣がある人も、虫歯になりやすい人の特徴のひとつです。
長時間にわたってお菓子やジュースを少しずつ摂り続けると、口腔内が酸性の状態になりやすく、歯の表面が溶けやすい状況が続くためです。
飲食の合間に唾液が酸を中和して歯を守りますが、常に何かを口にしていると歯の修復が追いつかなくなります。
その結果、食べかすや歯垢が残りやすい奥歯や、唾液が届きにくい上顎の前歯など、虫歯になりやすい歯ではとくにリスクが高まります。
間食をするときは時間と回数を決め、食べたあとは早めに歯磨きやうがいを行うことを心がけましょう。
生活習慣やストレスの影響
睡眠不足や不規則な生活、強いストレスが続いている人も、虫歯になりやすい傾向があります。
生活リズムが乱れると食事の時間が不規則になり、夜遅い飲食や間食が増えることで、口腔内が酸性の状態になりやすくなるためです。
また、ストレスがたまると唾液の分泌が減り、歯の自浄作用や再石灰化の働きが弱まります。
その結果、汚れが残りやすい奥歯や上顎の前歯など虫歯になりやすい歯では、とくにリスクが高まるので注意が必要です。
忙しいときほど生活習慣を見直し、十分な休息と規則正しい食事、ていねいな歯磨きを心がけることが大切です。
過去の治療歴や詰め物の多さ
過去に虫歯治療を繰り返しており、詰め物や被せ物が多い人も虫歯になりやすい人の特徴のひとつです。
治療した歯の周りは、歯と詰め物とのわずかな段差やすき間に汚れがたまりやすく、新たな虫歯ができやすいとされています。
また、奥歯の大きな詰め物や、上顎の前歯の裏側にある詰め物は、歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい部位です。
過去の治療歴が多い場合こそ、定期検診で詰め物の状態を確認し、丁寧な歯磨きやフロスで毎日のケアを徹底することが重要です。
しみる・噛むと違和感があるといったサインを放置せず、早めに歯科医院を受診することが再発予防につながります。
虫歯にならないための予防方法

最後に、虫歯にならないための予防方法を3つ紹介していきます。
- 歯磨きを正しく行う
- 食生活を見直す
- 定期検診に通う
それぞれ確認してください。
方法①歯磨きを正しく行う
正しい歯磨きは虫歯の進行を遅らせる方法のひとつです。
適切な歯ブラシを選び、優しく正しい角度で歯を磨くことが重要です。
歯と歯ぐきの境目や裏側、歯間もしっかりと磨くことを忘れずに。
また、歯磨き後は水ですすいでプラークを除去し、歯間ブラシやフロスで歯の間を清潔に保ちましょう。
さらに、定期的な歯科検診も欠かせません。
正しい歯磨き習慣を身につけ、予防に努めましょう。
食生活を見直す
食生活を見直すことも虫歯の進行を遅らせる方法のひとつです。
砂糖や甘い飲み物の摂取を減らし、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
とくに食後の歯磨きを怠らず、口の中を清潔に保つことが重要です。
また、食事の際には歯を使う食品を選ぶことも虫歯予防につながります。
歯への負担が少ない柔らかい食品を選び、食事の後には十分な水を飲んで口腔内を洗浄しましょう。
正しい食生活の改善が虫歯予防に役立ちます。
定期的に歯科医院に通う
虫歯の進行を遅らせるためには、定期的に歯科医院に通うことが何より重要です。
歯科医師は虫歯の早期発見と予防策を提案してくれます。
定期検診では虫歯の初期症状や歯の健康状態を評価し、必要に応じて予防処置を行います。
また、歯垢や歯石の除去を行うことで、歯の健康を保つことができるでしょう。
定期的な歯科医院の訪問は、虫歯の早期発見と治療に繋がり、長期的な虫歯予防に効果的です。
子供の虫歯予防方法
子供の場合は大人と違った角度からの予防が必要な場合もあります。
最後に、子供の虫歯予防方法を3つ紹介していきます。
仕上げ磨きのコツ
子どもの虫歯を予防するためには、保護者による仕上げ磨きがとても大切です。
寝かせた姿勢で頭を安定させ、奥歯の溝や前歯の裏側までライトでよく見ながら磨くようにしましょう。
歯ブラシは小さめのヘッドを選び、力を入れすぎずに細かく動かすことがポイントです。
また、嫌がる場合には好きな音楽をかけたり、短い時間から始めたりして、歯磨きを楽しい習慣にしていく工夫も役立ちます。
特に虫歯になりやすい奥歯や上の前歯は磨き残しが出やすいため、毎日の仕上げ磨きでしっかりケアすることが重要です。
フッ素の活用
子どもの虫歯予防には、フッ素を上手に活用することも効果的です。
フッ素には、歯の表面を強くして酸に溶けにくくする働きや、初期の虫歯を修復しやすくする働きがあります。
そのため、乳歯のエナメル質が薄く虫歯になりやすい子どもの歯にとって、心強い味方と言えるでしょう。
フッ素入りの歯磨き粉を年齢に合った量で使い、うがいの回数を増やしすぎないようにすると、歯の表面にフッ素が残りやすくなります。
さらに、歯科医院で行うフッ素塗布と組み合わせることで、奥歯の溝など虫歯になりやすい部分をしっかり守ることができます。
シーラントの検討
子どもの虫歯を予防する方法としては、奥歯の溝をプラスチックでふさぐシーラントを検討することも有効です。
シーラントは、複雑な形をした奥歯の噛む面に薄い樹脂をコーティングし、食べかすや歯垢が入り込みにくい状態を保ちます。
その結果、虫歯になりやすい歯である奥歯のリスクを大きく減らせます。
ただし、永久的なものではなく、経年劣化やすり減りが起こるため、定期検診で状態を確認してもらうことが大切です。
シーラントは家庭での仕上げ磨きやフッ素ケアと組み合わせることで、子どもの虫歯予防により高い効果が期待できます。
虫歯になりやすい歯は奥歯側・上顎の前歯・子どもの歯の3種類
今回は、虫歯になりやすい歯について解説してきました。
虫歯のリスクが高い歯の種類には、奥歯側の歯、上顎の前歯、そして子供の歯があります。
奥歯は溝や隙間が多く、食べかすや歯垢が溜まりやすいため、虫歯の発生リスクが高まります。
上顎の前歯は、舌や唾液がアクセスしづらく、プラークが溜まりやすいです。
また、子供の歯はエナメル質が未熟で、歯磨きの技術も大人に比べると不十分なことがあるため、虫歯になりやすいといえるでしょう。
これらの歯にはとくに注意が必要で、定期的な歯科検診や適切なケアが重要です。
世航会デンタルオフィスでは、虫歯治療から予防歯科、歯周病治療まで、幅広い歯科治療を提供しています。受診の際はカウンセリングもしっかりと実施しているため、歯のことでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
コラム監修者
資格
- 医療法人社団世航会 理事長・歯学博士
- ICOI 国際インプラント学会 指導医
- UCLAインプラントアソシエーション理事
- JAID 常任理事
- 日本顎咬合学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会所属
- 日本補綴歯科学会所属
- 日本歯科医師会 会員
- 東京都歯科医師会 会員
- 厚生労働省認定研修医指導医
略歴
- 1997年 明海大学 歯学部入学
- 2003年 同大学 卒業
- 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
- 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
- 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
- 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
- 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
- 2008年 医療法人社団世航会 設立
- 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
- 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
- 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
- 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
- 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系 入学
- 2025年 同大学院 修了 医学博士取得
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